常磐線経由での仙台行
東京から仙台に行くとなったら、当然ながら第一選択は新幹線。第二選択は飛行機。第三選択はバスである。
懐事情、時間、趣味によって、これら3つの選択肢の優先順位が変わることはあろうが、おそらく上記をイメージする人が多いのではないかと思う。
これが、茨城発であったらどうか。
ちなみに、乗り換え案内的には、上野から新幹線、大宮から新幹線、郡山から新幹線、である。
ただ、地図を見るともう一つのルートが。常磐線経由である。
どうにも、目的地と反対向きに動くことが苦手な私は、仙台への週末旅行を常磐線経由で行くことを決意した。
常磐線というのはそもそも常陸(ひたち)と磐城(いわき)の頭文字を取っており、首都圏・東北を海沿いでつなぐ鉄道である。
過去には、常磐線特急であるスーパーひたちが上野-仙台間を4時間代で結んでいたこともある。
なぜ今は結べていないのか。
そう。東日本大震災である。
現在も、常磐線は富岡駅~浪江駅の間で不通となっており、代行バスが往復している状況である。
18きっぷの期間が先週で終わったにもかかわらず、物好きの私はこのハードモードなルートを選択し、宮城県へ向かうこととした。
富岡までの旅
まずは常磐線を北上。スーパーひたちは現在品川-いわき間を結んでいるのみである。
首都圏から遠ざかるにつれ、常磐緩行線を含めた複々線の、通勤電車であるイメージがだんだん薄らぎ、同じステンレス製の車両でありながらなんとなくのんびりした空気が漂ってくる。
途中でスーパーひたちに乗り換え、一路いわきへ。
いわきからはまた普通電車。富岡が近づくにつれ、どんどん客は降りていき、最終的には1車両に私だけという状況になってしまった・・・
まずは富岡までの旅。ここから、帰宅困難区域を超えて、宮城へ・・・