人間の感覚は9割まで絶対評価、残りの1割は相対評価
人間の身体はいたるところがセンサーである。
たとえば皮膚。触覚と言われる。これは皮膚で圧力を検知し、脳へ伝達している。
たとえば目。視覚と言われる。入力された信号を脳で処理し、目の前に広がる世界を認知している。
いわゆる五感と言われるものは、すべてセンサーの機能によるものである。
このセンサー、私は9割まで絶対評価、残りの1割は相対評価が可能なセンサーであると考えている。
熱い、冷たい、この感覚は確実に、絶対的に検知可能である。
一方で、僅かな温度差の検知、これは絶対評価では難しい。
例えば、人のおでこに手を当てて、熱いと熱がある・・・という話。
これは、36度に対して39度を検知すると、おそらく触っただけでわかる。
一方で、37度~38度くらいだと、分かりづらい。だから36度と思われる自分のおでこを触って、相対評価を下すのである。
温度を例に取ったが、あらゆる人間のセンサーは大体このくらいの精度がせいぜいだと思っている。
例えば視覚。
年齢は9割までは当てられても、残りの1割は比較しないとわからないのではないか。
30歳の人が3歳サバ読んで27歳、もしくは33歳と言われても、なるほど・・・と思うのではなかろうか。
60歳の人が66歳、もしくは54歳と言われても、なんとなく納得できる気がする。
これがセンサーの問題なのか、もしくは加齢の個人差によるものなのかと言われると後者のような気もするが。