働き方改革の本質 その2 ~制約条件の中で何をするか~
既に記載した制約条件の考え方に基づき、どのように仕事をするのか、ということを今日は述べる。
制約条件をいかに設けるか
以前の記事で、人は皆一日24時間という制約条件の中で生活をしている、と記載した。
これは誰に対しても平等であるが故に、無意識に遵守できる制約条件として強力である。
すなわち、何も意識しなくても、この制約条件を守らざるを得ないのである。しかしながら、そういった特性であるが故に、そもそも一日24時間という制約条件の中で働いていることを意識させないという側面もある。
制約条件を設ける上でシンプルなのは、新たな時間的ルールを設けることである。
例えば、定時で帰宅すること。
これは、定時で帰ることなんて夢物語な職場で働いている人にとっては、非現実的な案かもしれない。
だが、海外に目を向けてみると、定時で仕事を終えて帰る人が多いと言われている。
その海外の労働生産性は、ご存知の通り日本よりも明らかに高い。
本来であれば、定時で帰れる仕事量であるべきであり、それ以上の仕事が発生していることは、以下の2点に問題があると考えられる。
- 無駄な仕事が多すぎる
- 明らかにキャパシティが足りていない
いずれにせよ、まずは各個人が定時で帰宅することを意識することにより、以下の作用が働き、物事が改善していくことが考えられる。
- 無駄な仕事を作ることが罪である意識の共有
- キャパシティが足りていないことの全社的共有
明日以降、上記2点に関して、更に掘り下げて議論を進めることとする。