情報とはなにか
情報、information、情報化社会・・・
この世の中は、情報にあふれるだけでなく、情報という言葉にも溢れている。
情報とは何なのだろうか。
例えばパソコン。エネルギーと言う観点で考えると、パソコンに入力されるエネルギーと、発しているエネルギーは同一である。つまり、パソコンに入力されるエネルギーは、消費される電力に等しく、発しているエネルギーとは熱、音、光の持つエネルギーである。
これらは当たり前だがプラスマイナスゼロであり、パソコンから得られる情報はエネルギーを持っていない。
つまり、パソコンとは電気エネルギーを熱・光・音というエネルギーに変換しているだけの装置といえる。
また、例えばご飯を食べるとき。
私の経験では、中国に行ってご飯を食べたときに感じたことである。
当時、ゴミ餃子が話題となり、また排水から作られた油があるとか、とにかく食事に対するイメージは悪かった。おそらく今もあまり大きくは変わっていないだろう。
口にするものに対し、最初はいちいち、重金属が入っているんじゃないか、ちゃんと野菜の農薬は落ちているのか・・・ということが気になり、美味しいごはんもちっともうまくない。
あるときに気づいた。勝手に想像して、勝手にまずく感じているだけなのではないかと。
そこからは、目の前にあるものに対して集中して、余計なことを考えずに食べるようにした。
すると、とても美味しいのである。
つまり、無駄な情報が、美味しいはずの食事をまずくしていたのである。
似たような事例はいくらでもある。
電車に乗って、ぽっかり空いてる席があり、ラッキーとおもって座ったのだが、実はその席はその直前まで、とても不潔そうな人が座っていた、など。
まさに、知らぬが仏。
情報というのは、そのもの自体の見方を完全に変えてしまうパワーを持っているのである。